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令和3年度 特別事業「里地里山さと空 しらやま満喫事業」

 農を基盤とした豊かな自然環境と、人と人が絆で結ばれた地域社会の実現を図るため、ウイズコロナ時代に即したコウノトリが棲む越前しらやまを思う存分体感できる施設の整備とコウノトリが棲む里地里山を紹介するガイドを作成しました。
 ふるさと茶屋「白山さんち」を起点とした現地案内用の看板を設置するとともに、要所要所でQRコードを読み取っていただくと、マップやみどころなどを見ることができます。1日コウノトリになった気分を味わえる越前しらやまを堪能下さい。

コウノトリ体感回遊・若須岳登山ルートの見どころ

回遊ルートマップ(都辺町・上杉本町起点)

若須岳登山ルートマップ(二階堂町新登山口)

しらやま西瓜情報(越前しらやまブランド認証商品紹介)

飼育コウノトリ情報(越前市とコウノトリの関わり)

くちばしの折れたコウノトリ「コウちゃん」

コウノトリ体感回遊・登山ルート(都辺・上杉本町起点)

Googleマップで開く

コウノトリ体感回遊・登山ルート(二階堂町起点)

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しらやま西瓜情報(越前しらやまブランド認証商品紹介)

しらやま西瓜(スイカ)

「しらやま西瓜」は、肥料分の多い山地特有の赤土と、露地栽培による昼夜間の温度差が生み出す強い甘みとシャリシャリとした触感が特徴の、西瓜です。

白山野菜出荷組合 越前市上杉本町37-4-1 0778-29-2214

越前しらやま米

環境に配慮し、農薬や化学肥料の使用を抑えた特別栽培米の作付けや環境にやさしい土づくりに取り組んでいます。

完全無農薬純米吟醸酒 かたかた

「コウノトリ呼び戻す農法」で栽培された、無農薬・無化学肥料の酒米(五百万石)で仕込んだ純米吟醸酒。

越前しらやま活性化協議会 越前市都辺町36-84 0778-28-1045

しらやま大根

水野農園では、米農家でのもみ殻を野菜苗の保温材として利用したのち、養豚場の豚糞と混ぜ合わせ肥料として使用しています。白山地区の素材を十分に生かしたしらやま大根は、煮ても煮崩れせずこだわりを持っている消費者から人気です。

水野農園 越前市曽原町27-61-3 0778-28-1762

越前しらやま豚

福井県のブランド豚を飼育している養豚場。「福井しらやまポーク」は安全な飼料と徹底した衛生管理のもと育てられました。その肉質は「しまり」が良いうえ、「柔かい」、そして「きめ」の細かさ、風味の良さが特徴です。脂身がさっぱりしていて、クセが少なく、お子様にも食べやすいと評判です。

(有)睦美ファーム 越前市安養寺町157-61 0778-29-2305

飼育コウノトリ情報(越前市とコウノトリの関わり)

コウノトリの飼育・繁殖と放鳥 平成23年12月~

<飼育>
 福井県は平成23年12月より、コウノトリ郷公園からペア(オス:「ふっくん」、メス:「さっちゃん」)を借り受け、コウノトリの野外定着に向けた共同研究(飼育・繁殖)として、白山地区で飼育を始めました。

<繁殖>
 平成26年には、福井県は有精卵3個をコウノトリ郷公園から譲り受け托卵し、福井県で50年ぶりにひなが誕生しました。

<放鳥>
平成30年には、飼育方法を改善したことで、飼育開始から初めて有精卵を産卵し、4羽のひなが生まれました。このうち3羽は坂口地区から放鳥されるなど、平成27年から平成30年までにコウノトリ飼育・繁殖事業において9羽のコウノトリの放鳥が行われました。

<越前市とコウノトリの物語>
 越前市は、コウノトリが日本で最後まで生息していた地域(豊岡市、小浜市、越前市)の一つです。絶滅が危惧された昭和30年代以降も市民とコウノトリとの関わりが数多くあり、そのたびに熱心な保護活動が展開され、コウノトリとの様々なストーリーを持って歩んできました。
 越前市では平成21年4月に「越前市食と農の創造条例」を施行して、環境調和型農業に力を注ぐとともに、平成22年度に「越前市コウノトリが舞う里づくり構想」を策定して、地域住民や福井県をはじめとする関係団体、地域活動団体等と連携して、取組みを進めてきました。
 その結果、平成22年からのコウノトリの飛来に続き、ついに令和2年初めて野外コウノトリの巣立ちが実現しました。 また、令和3年度も野外2ペアからヒナ誕生・巣立ちが実現するなど、多くの野外コウノトリが訪れることとなりました。
 私たちが目指すのは、かつて越前市の空を舞っていたコウノトリが当たり前のようにいる未来です。そのためにもこれからもコウノトリが舞う里づくりを推進していきます。

くちばしの折れたコウノトリ「コウちゃん」

昭和45年12月~昭和46年2月

 昭和45年12月に、白山・坂口地区に1羽のコウノトリが飛来しました。地元では子どもたちが観察を行い「コウちゃん」と名付けられました。「コウちゃん」は下のくちばしが折れていたため、餌がうまく採れず、住民による餌集めなど保護活動が行われましたが、少しずつ衰弱していきました。

  そのため「コウちゃん」を保護するために捕獲し、兵庫県豊岡市のコウノトリ飼育場に送られました。「コウちゃん」は豊岡で「武生」と名づけられ、34年間大切に飼育され、1羽の子どもと4羽の孫を残しました。

白山小学校児童会の保護活動

 地域住民や地元の白山小学校の児童たちは、「コウちゃん」と名付け、観察や餌やりを行い暖かく見守りました。白山小学校児童会では、保護の看板を立てて、毎日、観察日誌をつけました 。

 白山小学校の全児童による餌集めが行われました。しかし、「コウちゃん」はくちばしが折れていたため、十分に餌をとれず次第に衰弱していきました。 児童たちは、美しいコウノトリの姿を残そうと、コウちゃん像が立てられました。

 専門家による協議の結果、「コウちゃん」を捕獲し、兵庫県豊岡市のコウノトリ飼育場(現兵庫県立コウノトリの郷公園)へ移送することが決まりました。1971年(昭和46年)2月27日に保護されました。

 「コウちゃん」が捕獲されたとき、地元の児童たちから「コウちゃんを連れていかないで。」という意見がありました。この時、「きっと、コウちゃんを大空に返す。」と児童たちに約束しました。 「コウちゃん」は「武生」と名付けられ、折れたくちばしの治療を受け、大切に飼育されました 。

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