水辺と生き物を守る農家と市民の会は、白山・坂口地区が環境省の「里地里山保全再生モデル事業」のモデル地域に指定されたことを契機にして、平成18 年(2006 年)8 月に設立されました。会員は「この里地里山の環境を守ろう」と集まった白山・坂口地区と地区外の方々で構成されています。
この地域には、絶滅危惧種であるアベサンショウウオをはじめ、メダカ、サギ草、ハッチョウトンボなど多くの希少野生生物が確認されています。この豊かな里地里山を後世に残すため、自然保護活動の推進母体として活動しています。
主な活動は、企業・団体と協働でのビオトープ整備、農業体験をする「田んぼファンクラブ」などがあります。田んぼファンクラブは「コウノトリ呼び戻す農法」の無農薬・無化学肥料でのお米作りを通して、食べ物と環境の大切さを体感する楽しいプログラムです。リピーターも多く、2012 年にはユネスコの未来遺産に登録されました。
広報紙「山干飯の里しらやま」第57号(令和5年6月15日発行)より